「夫婦は一緒に寝ることが当たり前なのでしょうか?」30代女性

「夫婦は一緒に寝ることが当たり前なのでしょうか?」30代女性

この記事を書いた人
山田ライオン
ピスタ代表

学生時代は生徒会長も務める真面目な生徒として過ごすも、家庭の事情から素行が乱れ地元の不良グループへ。更生し20代で起業するもわずか半年で倒産。その後アルバイトをしながらWebデザインやマーケティングを学び2014年に独立。初めてWebディレクターとして手がけたサイトは月間130万PVを誇る人気サイトに。2020年「もっと誰かの役に立ちたい」と『お悩み相談サイトピスタ』を設立。好きな寿司ネタはびんトロ。

今回のお悩み


この間、子供が同じ幼稚園に通っているママ友たちとランチ会をしたのですが、そこで私たち夫婦だけが別々のベッドで寝ていることをかなりイジられました。


ランチ会に来ていたママ友たちはみんな大きめのベッドで夫婦一緒に寝ているそうで「それが普通」と言っていました。


私たち夫婦は結婚する前の同棲をしていたころから別々のベッドで寝ていましたし、旦那も特に何も言わなかったので、それが普通のことなのだと思っていました。


うちは夫婦仲も別に悪くないですし、私も旦那のことは好きなのですが、今さら一緒に寝るのは何となく嫌です。


夫婦は一緒に寝ることが当たり前なのでしょうか?


ミキママさん(30代・女性)


我が家も昔から夫婦別々のベッドで寝ているので、ミキママさんのお友達夫婦がみなさん揃って同じベッドで寝ているという事実に、まずは驚きました。

それでも近しい友人にそんなことを言われてしまうと、遠回しに「夫婦仲が悪い」といわれているようで、少し気になってしまいますよね。

そこで今回は「夫婦が一緒に寝ることは当たり前なのか?」というテーマでリサーチを行なってみました。

その結果、下記のようなデータを見つけることができました。

  1. 一緒に寝ている夫婦の割合は36%
  2. 夫婦が一緒に寝ると健康で長生きできる?
  3. ただし男性は睡眠の質が低下するとのデータも
  4. 夫婦で一緒に運動をしよう

本記事がミキママさんのお役に立てると幸いです。

① 一緒に寝ている夫婦の割合は36%


いきなりミキママさんのご質問に対する回答となってしまうのですが、携帯電話会社のdocomoがいい夫婦の日(11月22日)にちなんで、2018年に行なった調査によると『同じベッド(布団)で寝ている夫婦の割合』は全体の36%に過ぎないようです。

参考 一緒に寝ている夫婦は36%docomo Healthcare

つまり3組中1組の夫婦しか、同じベッドや布団で一緒に寝ていないということです。

ということは「夫婦で一緒に寝ている」というミキママさんのお友達の方が少数派で、ちょっとだけ珍しいコミュニティに遭遇してしまっただけのようですね。

ただもう少しだけリサーチを進めて行くうちに、ちょっと面白いデータも見つかりました。

② 夫婦が一緒に寝ると健康で長生きできる?


2012年に公開されたウォール・ストリート・ジャーナルに「夫婦が一緒に寝ると健康で長生きできる」という、ちょっと気になる記事が掲載されていました。

参考 パートナーと一緒に寝ると健康で長生きできる=研究WSJ日本語版

この記事によると「パートナーと一緒に眠ることで安心・安全の感覚が増し、ストレスホルモンのコルチゾルの分泌が抑えられるのではないか」とあります。

つまり夫婦で一緒に寝ることで、ストレス軽減の効果があるかもしれないということですね。

さらには「ベッドを共有することで免疫や炎症系のサイトカイン(悪い伝達系の物質)の分泌が抑えられ、オキシトシン(幸せホルモン)の分泌が促される可能性がある」とも書かれています。

ただし「まだ研究が始まって日が浅い」との記述もあるので「夫婦で一緒に寝ると健康にいいかも」くらいに捉えておくと良いかもしれません。

③ 男性は睡眠の質が低下するとのデータも


しかし日本の大手ニュースサイトであるNEWSポストセブンには『夫婦が同じベッドで寝ると、夫だけ睡眠の質が低下する』という記事もありました。

参考 夫婦が同じベッドで寝ると「夫だけ睡眠の質低下」のデータNEWSポストセブン

これは「男性は本能的に女性を守ろうとするため、寝ている間も警戒心が解けないからでは」と分析されているようです。

また2009年にイギリスの睡眠コンサルタントであるスタンレー博士は「ベッドを共有したカップルの50%以上が睡眠障害を受けている」とし、「ベッドを分けるべき」と説いています。

これは「男女による快適な体感温度が違うから」だといい「寒がりな女性に男性が合わせることが多く、男性の睡眠の質が低下してしまう」のだといいます。

こうしたデータを見るに、夫婦が同じベッドで寝るのも別々のベッドで寝るのも、それぞれにメリットとデメリットがあるようですね。

私の個人的な見解では「別々のベットをなるべく近づけて寝る」という方法が一番良いかもしれないと思いました。

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④ 夫婦で一緒に運動をしよう


また最初にご紹介したdocomoさんの記事には『夫婦で一緒に運動をする』という、代替案のようなものも紹介されていました。

この記事によると「夫婦で一緒に運動をしたい」と思っている人は世の中に64%もいるらしく、実際に一緒に運動をしている夫婦の61%が「夫婦仲が良くなった」と答えているようです。

別々のベットで寝ることによって生まれる「健康的でないかもしれない」という不安や「夫婦間のコミュニケーション不足」は『夫婦で一緒に運動をすること』で補うことができそうです。

またミキママさんのご友人たちにも「うちは一緒には寝てないけど、一緒に運動してるから」という夫婦仲が良いことをアピールするための材料にも使えるかもしれません。

以上が今回、私のリサーチした調査報告となります。

本記事がミキママさんご夫婦の健康や夫婦仲円満のヒントとなれることを願っています。

まとめ
  • 夫婦が一緒に寝ることは当たり前なのか?
  • ・一緒に寝ている夫婦の割合は36%
    ・夫婦が一緒に寝ると健康で長生きできるかもしれない
    ・ただし旦那さんの睡眠の質は低下する可能性もある
    ・夫婦で一緒に運動をするのもあり