「貯金はいくらあれば安心といえるのでしょうか?」40代男性

「貯金はいくらあれば安心といえるのでしょうか?」40代男性

この記事を書いた人
山田ライオン
ピスタ代表

学生時代は生徒会長も務める真面目な生徒として過ごすも、家庭の事情から素行が乱れ地元の不良グループへ。更生し20代で起業するもわずか半年で倒産。その後アルバイトをしながらWebデザインやマーケティングを学び2014年に独立。初めてWebディレクターとして手がけたサイトは月間130万PVを誇る人気サイトに。2020年「もっと誰かの役に立ちたい」と『お悩み相談サイトピスタ』を設立。好きな寿司ネタはびんトロ。

今回のお悩み


私は20代の後半から本格的に貯金を始めたタイプなのですが、30代で結婚して貯金額を大きく減らしたまま40代に突入しました。

現在の貯金額は全部合わせても200万円ほどしかありません。


仕事の方も順調とはいえずボーナスも前ほどは貰えなくなってきているので、ここ数年はほとんど貯金ができていない状態です。


私の収入は月に35万ほどで住居は家賃6万円ほどの賃貸、子供は2人おり妻は月3万円ほどのパート収入があります。


会社の上司に私くらいの世代であれば貯金は1000万円以上あるのが普通だといわれたのですが、友人や同僚も含め誰も1000万もの貯金がある人はいませんでした。


今の生活に困窮していたり不満があるわけではないのですが、将来を考えると少々不安ではあります。

40代であれば貯金はいくらくらいあれば安心といえるのでしょうか?


ときゆめのパパさん(40代・男性)


「老後資金は最低でも2000万円は必要」というニュースが大々的に報じられてからというもの、ときゆめのパパさんに限らず日本中で自分の貯金額に不安を覚えるようになった30代以上の方が急激に増えているといいます。

実際に私の周りの人たちの間でも、老後のための貯金についての話題が増えたように感じます。

お悩みを考慮するに、ときゆめのパパさんの現状の問題の解決策は『安心できる貯金額(目標)を知ること』だけではなく『できる限りの支出を減らすこと』と『貯金に回すお金を増やすこと』であるようです。

そこで今回は『世代ごとの安心できる貯金額』と共に『40代から始める貯金』というテーマでリサーチを重ね、下記のようにまとめてみました。

  1. 安心できる貯金額はいくらなのか?
  2. できる限りの支出を減らそう
  3. 資産運用という攻めの考え方

本記事がときゆめのパパさんのお役に立てれば幸いです。

① 安心できる貯金額はいくらなのか?


ときゆめのパパさんのご質問の本質である「40代なら貯金はいくらあれば安心なのか?」についてですが、まずはこちらの表をご覧ください。

2019年に国税庁が発表した『民間給与実態統計調査』によると、年代別の平均年収と手取り額は下記のようになっています。

年齢平均年収と手取り額
20歳〜24歳262万円(209万6000円)
25歳〜29歳361万円(288万8000円)
30歳〜34歳407万円(325万6000円)
35歳〜39歳442万円(353万6000円)
40歳〜44歳468万円(374万4000円)
45歳〜49歳496万円(369万8000円)
50歳〜54歳519万円(415万2000円)
55歳〜59歳516万円(412万8000円)


次に厚生労働省が発表した『国民生活基礎調査』より、1世帯あたりの年代別平均貯蓄額がこちらです。

年代平均貯金額
29歳以下154万8000円
30歳〜39歳403万6000円
40歳〜49歳652万円
50歳〜59歳1049万6000円


この表は『平均的なサラリーマンの方を対象としたもの』なので、投資家や経営者、資産家といったいわゆる富裕層の方々のデータは含まれていません。

このデータを見るに、ときゆめのパパさんが上司さんにいわれたという『1000万円』という数字は50代以上の方の平均貯金額であるようですね。

しかし40代であるときゆめのパパさんの貯金額は200万円と、平均よりも450万円ほど少ないということになります。

安心できる貯金額は。ときゆめのパパさんがお持ちの人生設計や家計事情にもよるので一概に「いくら」とはいえませんが、この表の平均値を参考にするのであれば『59歳までに1000万円の貯蓄があれば安心』といえるでしょう。

現在のときゆめのパパさんのご年齢が40歳なのであれば、月におよそ35000円の貯金。

45歳であれば月におよそ48000円の貯金を続けていけば、59歳までに1000万円が溜まる計算になります。

② できる限りの支出を減らそう


とはいえ現状のときゆめのパパさんの家計では貯金をする余裕がないとのことですので、月に何万円もの貯蓄額を確保するのは難しいかと思います。

こういった場合、例えばフィナンシャルプランナーといったお金の専門家に相談すると必ずといって良いほど「まずは支出を減らしましょう」といわれます。

これは『収入をいくら増やしても支出がザル状態であればお金は一向に貯まらない』というマネープランの基本原則から来ているそうです。

そんな支出を減らすコツは『まず固定費から見直すこと』です。

固定費とは毎月必ずかかるお金のことで、具体的には家賃やローン、保険料、通信費(携帯代)などです。

金額としては微々たるものであっても毎月毎年と積み重なっていく固定費は『確実に減っていくお金』として家計に負担をかけ続けます。

その固定費をまずは見直すことで、将来的には大きなお金を節約できるというわけです。

固定費の見直しが終わったら、次は『お金の使い方』を見直します。

お金には「投資」「消費(生活に必要なお金)」「浪費(ムダ遣い)」という3つの使い方がありますが、自分が使っているお金はこの3つのどれなのかを常に意識することで無駄な浪費を抑えることができます。

これらの作業は実際にお金のプロであるフィナンシャルプランナーの方と一緒に進めていくことで、より高い効果と結果が期待できるでしょう。

もしときゆめのパパさんが真剣に節約や貯蓄をしたいのであれば、一度プロの方にご相談されることをお勧めします。

参考 実績トップレベルの経験豊富なファイナンシャルプランナーに無料で相談保険のトータルプロフェッショナル

ちなみに世界的な金融の書籍として有名な『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は「お金持ちになるための一番シンプルな方法は、負債を減らして資産を増やすこと」と説いています。

③ 資産運用という攻めの考え方


フィナンシャルプランナーにご相談された場合、おそらくこのお話も出てくるかとは思いますが、お金の問題を根本から解決したいのであれば支出を減らして貯金に回す「守りのマネープラン」だけでなく、資産運用という「攻めのマネープラン」も必要となります。

ここではわかりやすく「攻め」という表現を使いましたが、正しく資産を運用をすることができれば、資産運用は節約や倹約よりも高い『お金を守る効果』が期待できます。

日本人は昔から投資というものにあまり馴染みがありませんが、世界では子供のころから投資を教える国もあるほど資産運用は一般的な考え方です。

ただしマネーリテラシーという意味では日本はまだまだ後進国なので、今だに「儲かる」という怪しい投資話がそこかしこで飛び交っている点にだけは注意が必要です。

私はお金の専門家ではないので投資についての具体的なやり方や知識をお伝えすることはできませんが、資産運用も同時にお考えになりたいのであれば、こちらも上記の件と合わせてフィナンシャルプランナーの方にご相談されることをお勧めします。

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以上が今回、私のリサーチしてまとめた調査報告となります。

本記事がときゆめのパパさんのお役に立てると幸いです。

まとめ
  • 安心できる貯金額はいくらなのか?
  • ・平均値から見るのであれば、59歳までに1000万円
  • できる限りの支出を減らそう
  • ・出ていくお金を見直して貯蓄に回そう
  • 資産運用という攻めの考え方
  • ・節約・倹約だけでなく資産運用も考えてみよう