「今は転職が当たり前なのでしょうか?」20代男性

「今はもう転職は当たり前な時代なのでしょうか?」20代男性

         このお悩みの回答者
山田ライオン
ピスタ代表

月間130万PVを誇るニュースキュレーションサイト(世の中のニュースをまとめるサイト)運営や法人向けのWebマーケティング代行業務で培った『リサーチ能力』を活かして、あなたのお悩みの解決策を代わりに調べてまとめます。2020年「もっと直接、誰かの役に立ちたい」と『お悩み相談サイトピスタ』を設立。好きな寿司ネタはびんトロ。

今回のお悩み


僕は高校卒業後すぐに地元の工務店に就職して、今年で7年も働いています。


今の会社や仕事内容についても別に嫌なところはないのですが、数年前からWEB関係の仕事に興味を持ち始め、独学でWEBデザインやプログラムの勉強をはじめました。


できれば30歳になる前にWEB業界へ転職したいと思っているのですが、このことを信頼できる上司に相談したところ「考えが甘い」と言われてしまいました。


上司のアドバイスに納得がいかなかったので、自分でも少しネットで調べてみたのですが「今の時代は転職は当たり前」という意見と「転職はしないほうがいい」という2つの意見があり、余計に悩んでしまいました。


そこでWEB業界で働く山田ライオンさんにご意見を伺いたく、ご相談させていただきました。


今の時代、転職は当たり前のことなのでしょうか?


よろしくお願いいたします。


まことさん(20代・男性)


ご相談ありがとうございます。

相談の相手として私を選んでいただいたことを光栄に思うと共に、全力でまことさんのお力になれればと思います。

まず上司さんの「考えが甘い」というアドバイスは、転職自体がどうということではなく『全くの未経験の業界に独学で転職すること』に対するものであると思います。

しかし私もこの業界へ入るためのスキルは全て独学で得たので、WEB業界への転職は決して無謀なことではないと思っています。

また『転職』そのものにつきましても、現代は終身雇用といった前時代的な制度もなくなってきているので、どんどんチャレンジするべきだと考えます。

現代の働き方は数十年前のそれとは全く違い、個人の価値観や考え方を優先させても十分に食べていくことが可能な時代になっています。

2000年辺りからのインターネットの台頭によって、人々の働き方や考え方は大きく変わりました。

昨今よく耳にするリモートワークなどもそうですね。

この革新によって、逆に古い考え方を捨てきれなかった人たちや企業はどんどんと淘汰されていっている時代です。

そんな時代において「転職する」ということは『古い自分の殻を破ること』と同義だと思っています。

そこで本記事では、そんなまことさんの転職を後押しするために役に立ちそうな情報を下記のようにまとめてみました。

  1. 現代の転職に関するデータ
  2. WEB業界にまつわるデータ
  3. 私からの個人的なアドバイス

ぜひともご参考いただければ幸いです。

① 現代の転職に関するデータ


まずは今のまことさんの心の引っ掛かりとなっている「転職は甘い考えなのか?」についてですが、リクナビNEXTさんが2019年に行ったアンケート調査によると、転職や転職活動をしたことのある20代〜50代の働く男女の割合は、実に『6割以上』

その中で「実際に転職した人」の割合も『5割』を超えています。

また20代の方に限っては6割以上の方が転職について「ポジティブ・どちらかといえばポジティブ」というイメージを持っており、前向きに捉えている方が多いようです。

参考 転職に対するイメージと本音をアンケートリクナビNEXT

そう思っている人が多いから「転職は正しいこと」という訳でもありませんが、少なくともまことさんのような考えを持った方は「多数派である」ということだけはお分かりいただけるかと思います。

もちろん転職には「給料が下がる」「人間関係を構築し直さなければいけない」といったリスクもありますが、人間はリスクを負わないと大きな成長は見込めません。

また仮にこの先、まことさんが転職をしたことで後悔することがあったとしても「やらなかった後悔」の方が、のちに大きな遺恨を残します。

そこも念頭に入れて転職をお考えになることをおすすめします。

② WEB業界にまつわるデータ


次は『WEB業界にまつわるデータ』ですが、WEBデザインやプログラムを勉強されているということは、まことさんはWEBデザイナーを目指されているのだと思います。

そこで本項では、WEBデザイナーに転職するために必要なスキルなどをまとめてみました。

WEBデザイナーに求められる基本的なスキル

  • Photoshop
  • Illustrator
  • HTML
  • CSS
  • JavaScript

上記全てが100%理解できていないとダメという訳ではありませんが、これらを1人で行えれば行えるほど転職には有利です。

またこれらのスキルや知識を独学で学ばれる際には、自分でサーバーを借りて実際にWEBサイトを作ってみることをオススメします。

このサイトは転職する際のポートフォリオ(自分の実績や技術をアピールするための履歴書のようなもの)に記載することもできるので一石二鳥です。

ちなみにWEBデザイナーの求人はポートフォリオの提出を求められることがほとんどなので、WEBサイトだけでなく、バナーや合成写真など、できるだけいろいろな作品を作っておくと良いでしょう。

スクールや認定資格


WEBデザイナーの募集は、基本的に『実務経験』が必要な場合が多いです。

今回のまことさんのような『独学でWEBのスキルを身につけた人』の場合は実務経験がないことがネックになってしまいます。

そこで有利となるのが『WEBデザインスクールを卒業すること』です。

WEBデザインスクールを卒業したという証は、実務経験として扱ってくれる会社も多いので転職にはかなり有利です。

さらには独学で学ぶよりも効率的にスキルを身につけられるので、最終的には「遠回りのようで近道だった」というケースも考えられます。

もしまことさんが「独学だけでは不安」と思われている場合は、スクールに通うのも一つの手です。

参考 Webデザインスクールデジタルハリウッド STUDIO by LIG

上記のスークルを運営しているLIGさんは、現役のWEB制作会社でもありますので、より質の高い生きた現場の情報が学べます。

ちなみに私も個人的なWEB製作で行き詰まった際に、よくLIGさんのブログを参考にしています。

「さすがにスクールに通うのは・・」というのであれば、下記のような『認定資格を取る』という方法もオススメです。

参考 ウェブデザイン技能検定インターネットスキル認定普及協会 参考 Webデザイナー検定CG-ARTS 公益財団法人画像情報教育振興協会

認定資格を持っていると相手側の会社にとっては『スキルの担保』にもなるので、スクール卒や実務経験がなくても雇ってくれる会社は出てくるでしょう。

さらに保険をかけるという意味でも、下記のような『転職支援サービスを活用する』のもオススメです。

参考 地域密着型の転職支援サービスヒューレックス株式会社

転職支援サービスは、裁判でいうところの弁護士のような役割を担ってくれるので、転職に自信が持てない場合や不安を感じている際にはかなり心強い味方となってくれます。

③ 私からの個人的なアドバイス


私もWEB業界に憧れてこの道に入った人間なので、単純にまことさんがWEB業界に興味を持っていただいていることを嬉しく思います。

そんな私から最後に一つだけアドバイスがあるのですが、できればWEBデザインだけでなく『WEBマーケティングも学ばれること』をオススメします。

さらにいえばWEBデザイナーとしてデザイン事務所や広告代理店に転職するのではなく、WEBマーケティング会社に「デザインもできるWEBマーケッター見習い」として転職したほうが、後々の人生でかなり有利になると思っています。

世の中には美味しいものを作れる人はたくさんいますが、それを売れる人は少ないです。

これが飲食店のほとんどが2年以内に潰れる理由です。

WEB業界で言えば、良いデザインを作れる人はたくさんいますが、そのスキルや作品をマネタイズできる人は少ないです。

WEBデザイナーとして会社で働くことがまことさんの夢であるなら、もちろん強要するつもりはありませんが、WEBマーケティングのスキルを持っていると他業種でも重宝されるほか、将来独立することも十分に可能です。

そんな私の意見も頭の片隅に置いておいていただけると幸いです。

今回の転職がきっかけで、今後のまことさんの人生がより良いものとなることを願っています。

まとめ
  • 現代の転職に関するデータ
  • ・転職や転職活動をしたことのある20代〜50代の働く男女の割合は『6割以上』
  • WEBデザイナーに求められる基本的なスキル
  • ・Photoshop ・Illustrator ・HTML ・CSS ・JavaScript
  • スクールや認定資格
  • ・WEBデザインスクールを卒業する
    ・資格を取る
    ・転職支援サービスを活用する
  • 私からの個人的なアドバイス
  • ・できればWEBマーケティングも学ぼう