「勉強のやる気がでないです。どうすればいいですか?」10代女性

「勉強のやる気がでないです。どうすればいいですか?」10代女性

この記事を書いた人
山田ライオン
ピスタ代表

学生時代は生徒会長も務める真面目な生徒として過ごすも、家庭の事情から素行が乱れ地元の不良グループへ。更生し20代で起業するもわずか半年で倒産。その後アルバイトをしながらWebデザインやマーケティングを学び2014年に独立。初めてWebディレクターとして手がけたサイトは月間130万PVを誇る人気サイトに。2020年「もっと誰かの役に立ちたい」と『お悩み相談サイトピスタ』を設立。好きな寿司ネタはびんトロ。

今回のお悩み

私は勉強のやる気が出ないことに悩んでいる学生です。

とにかく本当に勉強のやる気がでないのですがどうすればいいですか?

私は人よりのんびりしていて何かを始めるのも全部遅いです。

特に勉強は嫌いな方なので、すぐ好きなことを優先したくなります。

いつもテスト前になると慌てるのですが、最初からどこに手をつけていいかわからなくなってしまいます。

わからないと余計にやる気がなくなり、そのうちどうでも良くなってきます。

勉強が好きな人や勉強にやる気がある人は普通にすごいと思います。

嫌でも勉強のやる気が出る方法とかモチベーションを上げるコツとかを教えて欲しいです。

よろしくお願いします。


なおぴさん(10代・女性)




私も学生時代は勉強が嫌いなタイプで、社会人になってから経済や歴史に興味を持って初めて「勉強って面白いな」と思えるようになりました。

学生時代は勉強を強要されているので、その状態で勉強を好きになることはなかなか難しいと思います。

そこで今回はなおぴさんのために『勉強のやる気が出ないときの対策』を3つほどご紹介しようと思います。

本記事がなおぴさんのお役に立てると幸いです。

勉強のやる気が出ないときの対策①とりあえず何かを始める


東京大学で脳の研究を行なっている池谷裕二教授によると「そもそもやる気なんてものは存在しない」といいます。

「やる気という言葉はやる気のない人間によって創作された虚構」といい「人間は行動を起こすからやる気が湧いてくる生き物」と語っています。

これは「楽しい」から「笑う」という行動が出てくるのではなく「笑顔をつくる」と「楽しくなる」というプロセスと同じで、あくまでも最初に『行動』があって『感情が芽生える』とのこと。

実際に人間は体を動かすことで脳の『側坐核(そくざかく)』が刺激され、そこでようやく一般的にやる気成分とも呼ばれる『ドーパミン』が分泌され始めます。

つまり『何かをやり始めないと、そもそもやる気は湧いてこない』というわけです。

ただし池谷教授は「身体を動かさなくても脳にスイッチが入る、ちょっとおもしろい方法がある」とも語っています。

その方法とは以下の通りです。

  1. 目を閉じて頭の上にテニスボールやミカンくらいの球体を乗せる
  2. 球体を頭の上で安定させたらゆっくりと手を離す
  3. 目を開ける


これは分散している意識を集中させるための方法で、強制的に視野を狭める効果があるといいます。

仮に手元にボールやミカンがない場合は、頭の上に何かが乗っているとイメージするだけでも効果があるそうです。

慣れないうちは30秒くらいかけてゆっくりと、慣れてきたら10秒〜15秒くらいこの動作を行うことで、目を開けたあとにすぐ勉強へ取り掛かれる状態が作れるといいます。

私も実際にこの方法を試してみたのですが、驚くほど高い効果が実感できたのでぜひなおぴさんも試してみてください。

勉強のやる気が出ないときの対策②タスクを極限まで細かくする


先の項では『何かをやり始めないと、そもそもやる気は湧いてこない』というお話をしましたが、それでも「何から始めれば良いかわからない」という日もあるでしょう。

そんなときは『タスクを極限まで細かくする』というやり方がおすすめです。

タスクとは「今日やるべきこと」で、なおぴさんの場合は「今日は英語の何ページ〜何ページまで」などになるかと思います。

まずはこのタスクを細かく分けて紙に書いていきます。

スマホのメモ帳アプリに記すこともできますが、ポイントは実際の紙にペンで書くことです。

これはスマホをタップする動作よりも紙にペンで書く動作の方が脳に記憶が残りやすいとうメリットを生かすためです。

それでは実際に細かく分けたタスクを紙に書いていきましょう。

具体的には『カバンから教科書を出す』『教科書を開く』『今日使うペンを決める』といった感じです。

一見するとバカバカしく聞こえるかも知れませんが、この『カバンから教科書を出す』という行動をタスクにしてしまうことで、勉強の準備段階ですでに何かをやり始めていることになります。

こうして1つタスクを完了させたら、紙に書いた『カバンから教科書を出す』という項目に線を引いて消していきます。

この『完了したタスクを消す』という行為も自らのモチベーションを上げる手助けをしてくれます。

こうして小さなタスクから徐々に大きなタスクを完了させていくことで、自然とやる気やモチベーションを維持することができるようになるのです。

最初のうちはタスクを書くことすらも面倒だと思われるかもしれませんが、人間はおおよそ2週間も同じこと続けていれば、次第に慣れてどんどん楽になっていきます。

これが『習慣化する』ということなのですが、例えば「ダイエットは最初の2週間が肝心」と言われる所以もここにあります。

まずは騙されたと思って『タスクを極限まで細かくする』という方法を試してみてください。

効果のほどは保証します。

勉強のやる気が出ないときの対策③自分へのご褒美を用意する


最後は『自分へのご褒美を用意する』という方法です。

これは実際に脳科学の分野でも効果が認められている方法で、自分へのご褒美はモチベーションアップ効果やストレス軽減効果、さらには目標達成のためにも高い効果を発揮するといわれています。

ただし一つだけポイントがあり、それは『自分自身で設定したご褒美でなければならい』という点です。

例えば『テストで100点を取ったら親にお小遣いを上げてもらう』といったご褒美は他者に依存したものであるため、これを続けていくと将来『他人からの評価でしか動けない人間』になってしまう恐れもあります。

そうではなく「今日のタスクを半分終わらせたらケーキを食べても良い」「今日のタスクが全部終わったらアプリで遊んでも良い」など、自分で決めた自分だけのルール内でのご褒美を用意するようにしましょう。

これは自分自身との約束を守ることにもなるので、モチベーションだけでなく自己肯定感も上がる一石二鳥の方法です。

こちらも一度お試しいただくことをお勧めします。

以上が私からのアドバイスと調査報告となります。

本記事がなおぴさんのお役に立てると幸いです

まとめ
  • 勉強のやる気が出ないときの対策①とりあえず何かを始める
  • ・何かをやり始めないと、そもそもやる気は湧いてこない
  • 勉強のやる気が出ないときの対策②タスクを極限まで細かくする
  • ・小さなタスクから徐々に大きなタスクを完了させていくことで、自然とやる気やモチベーションを維持することができる
  • 勉強のやる気が出ないときの対策③自分へのご褒美を用意する
  • ・自分で決めた自分だけのルール内でご褒美を用意する
    ・モチベーションだけでなく自己肯定感も上がる一石二鳥の方法