「車の見積りで値引き交渉するコツを教えてください」20代女性

「車の見積りで値引き交渉コツを教えてください」20代女性

         このお悩みの回答者
山田ライオン
ピスタ代表

月間130万PVのニュースキュレーションサイトの運営や法人向けWebマーケティング代行業務で培ったリサーチ能力を活かして、あなたのお悩みの解決策を代わりに調べてまとめます。2020年「もっと人の役に立ちたい」とお悩み相談サイトPistaを設立。好きな寿司ネタはびんトロ。

今回のお悩み

怒っているというか、ちょっと怖いなと思った出来事があったのでご相談させてください。

この前、私の車が古くなってきたので新しい車を買おうと思って家から一番近くの大きな車屋さんに友達と2人で車を見に行きました。

新車は高くて買えないので中古の軽自動車を探していたのですが、私が前から可愛いなと思っているスズキの車が65万円で売られていました。

色も私の好きな色で、室内も凄くキレイだったので私はすぐに一目惚れしました。

他のお店だと80万円くらいはする車だったのでこれなら安いと思ったのですが、店員さんに見積もりを出してもらったら全部で110万円くらいになっていました。

店員さんの話だとローンを組むからとか車検を受けるからと言われたのですが、65万円の車が110万円になることがどう考えてもおかしいのは素人の私でもわかります。

でもその車がどうしても欲しかったので、試しに「もっと安くなりませんか」と言ってみたら「上の者に相談してきます」と担当者の人が奥の部屋に入って行きました。

私たちは出されたコーヒーを飲みながら10分くらい待たされたのですが、出てきた担当者は「上司からOKが出ました」と言って95万円くらいになった見積もりを出してきました。

その時点で私は騙されそうになっていたと思ってお店を出たのですが、もし私が何も言わなかったら110万円で車を買わされていたかもしれないと思うとゾッとしました。

それから全部の車屋さんが信用できなくなって、まだ車を買い替えられていません。

車屋さんに行っても騙されないようにするための見積り書の見方とか値引き交渉のコツとかがあれば知りたいです。


キー子さん(20代・女性)


ご相談ありがとうございます。

車はネットや雑誌に載っている本体価格に加えて税金や登録費用などの諸経費がかかるものですが、それにしても65万円の車が110万円になるのは驚きです。

おそらくこれはナビやETCといったオプションも全て付けた見積り額なのではないかと思われます。

昨今では若い人に車が売れなくなってきているので、本体価格は原価ギリギリの価格設定にして後から諸経費やオプションで利益を出す店も増えてきているそうです。

ですので車屋さんも決してキー子さんを騙そうとしたわけではなく、とりあえず最初はダメ元でフルオプションの見積もりを出してきたのかも知れません。

ここから出された見積書を確認して本当に必要なオプションだけを付けるようにすれば、車検代を含めたとしてもおそらく本体価格+20万円くらいに収まるのではないかと思います。

このくらいの価格であれば、他のお店が同じ車を80万円ほどで売っていることにも納得がいきます。

少しお話がそれましたが、今回はキー子さんが車を買われる際に使える『見積書の見方』や『値引き交渉のコツ』についてまとめてみました。

本記事がキー子さんのお役に立てると幸いです。

見積書の見方と注意点


まずは見積書についてですが、そもそも見積書を出してくれなかったり諸経費の内訳がわからない合計金額のみを出してくるお店には要注意です。

悪質なケースでは見積書にとりあえず押印させて契約を迫ってくるお店もあるそうですが、そもそも見積書は契約書ではないので押印をする必要はありません。

また見積書には法的な強制力もないので「見積書に押印してしまったから」といって必ず車を購入しないといけないわけでもないのでご安心ください。

上記はかなり特殊な事例なので、よほどのことない限りこのようなお店に出くわすことはないとは思いますが、ここから先は一般的なお店で出される見積書の内訳です。

基本的に車の見積書には大きく分けて以下のような分類で諸経費が記載されています。

A ・税金(自動車取得税や消費税など)
・自賠責保険料(強制保険)
・自動車リサイクル料金
B ・整備費用(お客さんに車を渡す前の整備代)
・陸送費(他店から車を取り寄せる場合の費用)
・納車費用(家まで車を届けてくれる費用)
・車庫証明費用(5000円〜)
・登録手続き代行費用(陸運局に登録するための費用)
C ・オプション費用(ナビやETC、ボディコーティングなど)


『A』に分類される税金や保険料は車を購入する際に必ずかかる法的な費用のことなので、どのお店で車を買っても必ず同額の費用がかかります。

『B』はお店によってもっと細かく分けられているケースもありますが、おおよそどこのお店でもかかってくる費用で、サービス料や整備費用はお店によってまちまちです。

『C』もお店によりますが、その店舗ならではの商品やサービスが付いている場合もあります。

この中で交渉の余地があるのは『B』と『C』です。

ただし『B』はある程度、車のことに詳しくないと値下げまで持っていくのは難しいかも知れません。

『C』に関してはナビやETCを省いたり、お店によっては付いてくるボディーコーティングサービスや洗車オプションサービスなどを断ることで安くすることができます。

車の見積りで値引き交渉するコツ


世の中には様々な車の値引き交渉術がありますが、今回は今のキー子さんがすぐに使える『キー子さん専用の値引き交渉術』を考えてみました。

それがこちらです。

  • 相見積もりを取る
  • わからないことは全部質問する
  • 車に詳しい人を連れていく


まず『相見積もりを取る』についてですが、これは他の車屋さんで同じ車の見積りを取ってくるという方法です。

これは単純に他のお店との価格比較ができるだけでなく「他店で買われたくない」という担当者の心理をつく作戦でもあります。

これは主に新車を購入する際に『他メーカーの同じジャンルの車で相見積を取ることで目当ての車の値引き交渉を図る』という昔から使われている手法でもあるのですが、中古車の場合でも効果があります。

また他のお店の見積書をもらうことで担当者の対応の比較もできるので「どのお店が一番良心的なのか?」というポイントも見極められるようになります。

次の『わからないことは全部質問する』は交渉術の基本で、無駄な費用を抑える最もシンプルで効果的な方法です。

車屋さんによっては『整備』と称して交換する必要のない部品を交換していたり、いらないオプションを勝手に付けていたりすることもあるので、そこを的確についていくことで無駄を省きます。

最後は『車に詳しい人を連れていく』ですが、今のキー子さんであればこれが一番簡単で効果がある方法かも知れません。

車に詳しい方が近くにいることが条件となってしまいますが、その方にあらかじめ欲しい車の条件や予算を伝えおくことで交渉をスムーズに進めることができます。

まずは身の回りで車に詳しい方がいないかどうか探されてみるのも良いかも知れません。

以上が私からの調査報告となります。

本記事がキー子さんのお役に立てると幸いです。

まとめ
  • 見積書の注意点
  • ・そもそも見積書を出してくれなかったり諸経費の内訳がわからない合計金額のみを出してくるお店には要注意
  • 車の見積りで値引き交渉するコツ
  • ・相見積もりを取る
    ・わからないことは全部質問する
    ・車に詳しい人を連れていく