中三です。勉強が全然 頑張れません。
もともと勉強は嫌いで、仲のいい周りの友達もみんなそんな感じでした。
でも中3になってから、急に友達たちが勉強をするようになって焦っています。
勉強を頑張ろうとは思うのですが、あまり集中できずにすぐ他のことをしてしまいます。
お母さんに勉強をしろといわれると、余計に勉強をやりたくなくなります。
勉強をやりたくないわけではないのですが、勉強をはじめると全然 頑張ることができません。
このままだと将来が不安です。
勉強を頑張れない理由とかってあるんでしょうか?
もし誰でもできる勉強の頑張り方とかあったら知りたいです。
Dキングさん(10代・男性)
私も子供のころは勉強が嫌いなタイプだったので、Dキングさんのお気持ちがすごく良くわかります。
ちなみに私は中学3年生になっても勉強をサボり続け、受験間近になってから「とにかく頭に詰め込めるだけ詰め込む」という付け焼き刃的な勉強法をとった結果、望む高校へ行けなかったという苦い思い出があります。
そこで本記事では『勉強を頑張れない理由』とともに『上手な勉強の頑張り方』をお伝えして行きます。
具体的には下記の3部構成となっています。
- 勉強を頑張れない理由は脳の仕組みにあり
- 『頑張る』って何?
- 上手な勉強の頑張り方
本記事がDキングさんのお役に立てれば幸いです。
目次
① 勉強を頑張れない理由は脳の仕組みにあり
まずDキングさんの一つ目のご質問である『勉強を頑張れない理由』についてですが、この理由はとても簡単で『人間の脳はもともと頑張るようにできていないから』です。
これは勉強に限らずスポーツや仕事などでも同じで、とにかく人間の脳は『楽をしよう』と考えるようにできています。
この特性は、脳が快適で平穏な日常(コンフォートゾーンといいます)を変えさせないよう働くためであるといわれています。
原始時代の人類は、食料を確保することが困難で『毎日を安心して暮らす』という、今では当たり前のことすら非常に厳しい時代でした。
そんな中、一部の生き残った人たちはより良い狩場を見つけたり、仲間内でグループを作ったりすることで、何とか安定的な暮らしを手にすることができました。
しかしさらに快適な暮らしを求めた一部の人たちは「もっと良い暮らしを」と欲張った結果、次々とその数を減らしていったのです。
この経験から、人間の脳はある程度、居心地のいい快適な毎日を手に入れたら、あとはできるだけ現状を守るために『頑張らないようになっていった』といわれています。
これは今でも人間のDNAに組み込まれている本能の1つです。
つまり人間の脳は『最初から必要以上に頑張らないようにできている』というわけですね。
②『頑張る』って何?
『頑張るの定義』は人それぞれですが、私は「もう無理だと思ったところから、もう一歩踏み出すこと」だと思っています。
突然ですが、Dキングさんが「あの人すごく頑張ってるな」と思う人を、1人思い浮かべてみてください。
ではその人は本当に「自分で自分のことを頑張っている」と思っているのでしょうか?
例えばDキングさんのお母さんは、毎日、家の掃除や家族の食事の用意をしてくれているかと思います。
それを見たDキングさんは「お母さんはいつも頑張っているなぁ」と思ったとしましょう。
しかし当のお母さんご本人は、自分のことを「頑張っている」と思っているのでしょうか?
これは意識的であれ無意識的であれ、当人が「自分の脳を上手くコントロールできている状態で起こる現象」です。
つまり「頑張っている」と当人の脳が思っていないので、その人は頑張っている自覚もなく、ツラくもないため『物事を続けられている』というわけですね。
この原理を応用すると、Dキングさんが勉強を頑張れるようになるためには、Dキングさんの脳に「勉強を頑張っていると思わせないようにすれば良い」のです。
③ 上手な勉強の頑張り方
ここからは、そんな人間の脳の仕組みを踏まえて「上手な勉強の頑張り方」をお伝えしていきます。
ちなみにこの方法は勉強だけでなく、スポーツや仕事などの他分野でも活かせるやり方なので、ぜひとも参考にしてみてください。
まずは自分のために頑張ることを決意する
まずこれからDキングさんが勉強を頑張るのは、お母さんやお父さん、また学校の友達や先生たちのためではなく『Dキングさん自身のため』であることを決意(自覚)しましょう。
これは、あとから人のせいにできないようにするためです。
「お母さんに勉強しろと言われるとやる気がなくなる」のは、Dキングさんがどこかで勉強が頑張れないことをお母さんのせいにしているからです。
これではDキングさんの脳を「頑張ることが当たり前の脳」にすることができません。
世の中では「自分の責任は全部 自分で取る(自己責任)」と思っている人のほうがメンタルも強く、人からの信頼も厚いです。
こういった人のことを『主体性がある人』というのですが、大人になってからも主体性を発揮している人は成功者になりやすい傾向にあります。
ですのでDキングさんも「これから勉強を頑張るのは自分のためで、全て自分の責任だ」と考えるようにしましょう。
この決意は必ず大人になってからも良い教訓となり、Dキングさんがこの先の人生で成功するための糧にもなります。
勉強を習慣化する
Dキングさんは「勉強をやり始めるまでが一番 大変だ」と思われていませんか?
実は人間の脳には『やる気を起こさせる成分』を分泌してくれるありがたい機能があるのですが、この成分はやっかいなことに、何かをやり始めないと分泌されません。
つまり『勉強をやりはじめないと、勉強へのやる気が起きない』というわけですね。
そしてこの脳の仕組みに対処する方法は・・・・残念ながらありません。
とにかくやり始めるしかないのです。
では毎回、勉強をやり始めるたびにツラい思いをしなくてはならないかというと、そうではありません。
人間の脳には、習慣化してしまうとツラさを感じなくなってくるという別の特性もあります。
これは最初にお話しした『快適で平穏な日常(コンフォートゾーン)』の中に、新しく始めたこと(勉強を頑張ること)を取り込んでしまうことで起こります。
つまり勉強することを習慣化(コンフォートゾーンへ仲間入り)させてしまえば、別に頑張らなくても勉強をすることができるようになるというわけです。
習慣化さえできてしまえば、そこからは大して頑張らなくても勉強をはじめることができるようになります。
そしてその後は、脳が勝手にやる気成分を分泌してくれるので、自然と勉強に集中して取り組めてしまうというわけです。
人は新しく始めたことも、2週間くらい続けると習慣化されるといわれています。
つまり最初の2週間だけ頑張れば、あとはそれほど頑張らなくても勉強に取り組めるようになるというわけです。
これがDキングさんの脳を「頑張っていると思わせないようにする」ということです。
この脳の仕組みを理解すれば、スポーツでもダイエットでも最初の2週間を乗り越えるだけで自然と頑張ることができるようになります。
ぜひこの方法を活用して、これからの勉強を頑張ってみてください。
本記事がDキングさんのお役に立てることを願っています。
- 勉強を頑張れない理由 ・人間の脳は頑張るようにできていない
- 『頑張る』とは? ・もう無理だと思ったところから、もう一歩踏み出すこと
- 上手な勉強の頑張り方 ・まずは自分のために頑張ることを決意する ・勉強を習慣化する