「友達がいない子と友達になりました」10代男性

今回のお悩み

僕の中学は3つの小学校から集まった一学年100人くらいの学校なんですが、そこで別の小学校から来た子と好きなゲームが同じだったことで仲良くなりました。

その子とは休み時間にゲームの話をしたり、休みの日はお互いの家へ遊びに行くくらいの仲になったのですが、その子がちょっと変わっています。

僕がテキトーに作った作り話でも「知ってる」と言ったり、自分の持っているものをやたらあげると言ってきたりします。

この間は彼の家に行ったとき、買ったばかりのゲームまであげると言ってきました(もちろん貰いませんでした)

彼と同じ小学校から来た子たちの話では、彼は小学校のときから友達が1人もいなかったそうです。

それを聞いてちょっと重たいなと思ってしまいました。

僕には同じ小学校からの友達も何人かいるんですが、その子たちに相談すると彼がハブられてしまいそうで、ちょっと言えません。

彼とはゲームの話も合うし、ちょっと変なところはあるけど嫌いなわけではないし、でも友達がいない子と友達になるのはやっぱりちょっと重いです。

僕はどうしたらいいんでしょうか?

ポクモンさん(10代・男性)

中学生は「大人の入口」とも呼ばれる年代で、感性がとても豊かになる不安定な時期でもあります。

そんな中、友達がいないご友人のことを「ハブられるかもしれない」と心配されたり「友達を辞めたい」とは決して言われないことに感動いたしました。

中学生のころにできる友人は、一緒に未完成な価値観を育てていくことで、これから先の人生もずっと友人であり続けられる可能性も高い希少な存在です。

ですので今回は、友達のいない彼とポクモンさん、そしてポクモンさんの昔からのご友人たちも含め、みなさんが友達になれるような方法を考えてみました。

本記事がポクモンさんたちのお役に立てると幸いです。

まずは彼の話を聞いてあげる

ご相談文を読ませていただくにあたり『友達のいない彼』はやっとできた友達のポクモンさんに嫌われたくないがために、無理矢理話を合わせたり物をプレゼントしたりしてしまうのだと思います。

そこでまずは彼に面と向かって「そんなことをしなくても友達だから大丈夫だよ」と言ってあげてください。

そしてできれば、彼の話を色々と聞いてあげてみて欲しいと思います。

心理学の分野では、より良い人間関係を構築するにあたって一番大切なことは「まず相手の話を聞いてあげること」といわれています。

自分の話ばかりするのではなく、まずは聞き手となって相手の話を聞いてあげることが、信頼関係を築くために一番重要であるというわけです。

今の友達のいない彼は、分厚い鎧を着たままずっと防御をしているような状態なので、もしかすると本当の彼の姿ではないかもしれません。

それでも最初に友達となるきっかけとなった「同じゲームが好き」という点はおそらく本心でしょう。

そこでまずはゲームの話から始めていき、それから彼の内面や悩みについても色々と聞いていってあげて欲しいなと思います。

彼のいいところを見つけてあげる

現状の友達のいない彼は、おそらく『自分に自信がない状態』であると思います。

世の中に自信がない人はたくさんいますが「小学校時代に友達が1人もできなかった」という苦い経験は相当、自分に自信を無くしてしまう原因になりえます。

しかし今のポクモンさんであれば、彼の失ってしまった自信を取り戻してあげることができるかもしれません。

他人に自信をつけさせてあげる一番良い方法は「本人が気が付いていない良さを気付かせてあげること」です。

これは「褒める」のとはちょっと違って、些細なことであっても「いいね」と肯定(こうてい:そのとおりだと認めてあげること)してあげるだけで、本人への自信につながることがあります。

まずはポクモンさんが友達のいない彼の内面をよく観察し、彼のいいところを見つけてあげてください。

そしてそれをできるだけ自然な形で彼に伝えてあげます。

自分に自信が付いてくれば彼も本心で話すようになったり、表情が明るくなったりと目に見えた変化が現れるはずです。

グループに誘ってみる

友達のいない彼が変わってきたなとポクモンさんが思ったタイミングで、今度はポクモンさんの小学校からのご友人たちに彼を紹介してあげてみてください。

これまでは彼とポクモンさん2人だけの関係でしたが、これから先は彼を含めた新しいコミュニティを作っていきましょう。

1つのグループとして仲良くなることで新しい人間関係が構築され、よりユニークな関係が築けるかもしれません。

もしどうしても彼が馴染めなかった場合は、元のように『友達のいない彼』と『小学校からの友人』と分けて付き合っていけば良いだけです。

ぜひともポクモンさんの力で『友達のいない彼』の新しい可能性を開拓してあげてみてください。

ここまで読まれて、もしかするとポクモンさんは「僕がそこまでしてあげないといけないの?」と思われているかもしれません。

しかしこの経験は、これから先のポクモンさんの人生にも必ず良い影響を与える貴重な機会になると思います。

そして全てがうまくいけば、少し大袈裟かもしれませんが『友達のいない彼の人生』も救えるかもしれません。

以上が、今回の私からのアドバイスとなります。

本記事がきっかけとなり、ポクモンさんや彼、そして小学校からのご友人たちがかけがえのない親友となれることを願っています。

まとめ
  • まずは彼の話を聞いてあげる
  • ・より良い人間関係を構築するために、まずは相手の話を聞こう

  • 彼のいいところを見つけてあげる
  • ・彼のいいところに気付かせて自信を取り戻してあげよう

  • グループに誘ってみる
  • ・コミュニティにも誘ってみよう

カテゴリ: 友達の悩み
山田ライオン: 月間130万PVのニュースキュレーションサイトの運営や法人向けWebマーケティング代行業務で培ったリサーチ能力を活かして、あなたのお悩みの解決策を代わりに調べてまとめます。2020年「もっと人の役に立ちたい」とお悩み相談サイトPistaを設立。好きな寿司ネタはびんトロ。