この間、学生時代から付き合っていた彼女と別れました。
お互いに話し合って別れたのですが、3年くらいずっと付き合っていたので毎日に穴が空いたみたいな気分です。
趣味も合って、共通の友だちも多かったので今ではあまり思い出したくないのですが、正直いうと結構辛いです。
ヨリを戻したいというより今は早く忘れてしまいたいのですが、こういうとき元カノを引きずる期間ってどれくらいのものなんでしょうか?
そこまで我慢すれば楽になるとか、そういう期間がわかればもう少し頑張れるかなと思っています。
よろしくお願いします。
ツーバーさん(20代・男性)
世間では昔から「男の恋は新規保存、女の恋は上書き保存」という言葉があるように、男性は女性に比べて失恋を引きずる傾向にあるそうです。
そんな中、お悩み相談の内容からツーバーさんはある程度ご自身の中で気持ちの整理をつけようとする前向きな姿勢が感じられ、それが逆に今のツーバーさんの本当の辛さが伝わってくるようでした。
そこで今回はできる限りツーバーさんのお気持ちを楽にできるような内容をお届けできればと思い、様々な方向からリサーチを行なってみました。
具体的には以下の5項目でまとめてあります。
- 男性が元カノを引きずる期間はおそよ1年
- 失恋を科学的に分析して対処しよう
- 拒絶される恐怖への対処法
- 恋愛中毒を克服する
- 失敗を認めたくないという心理
本記事によって、ツーバーさんの今の辛いお気持ちを少しでも和らげることができれば幸いです。
目次
男性が元カノを引きずる期間はおそよ1年
マッチングアプリの開発などを行なっている株式会社LINK BALが行なったアンケート調査(男性限定)によると「別れた恋人を忘れるのに費用な時間は?」との問いに対し、一番多かった回答が「1年(20%)」で、次点が「半年(17%)」でした。
また結婚情報誌ゼクシィが運営するWebメディア『ホンネスト』で独身男性を対象に行われた「元恋人を忘れるのに、どのくらいの期間がかかりましたか?」というアンケート調査では、実に59.1%の男性が「3ヶ月以上忘れられなかった」と回答しています。
ちなみにこのアンケートで「忘れられなかった理由は?」との問いに対する一番多かった答えが「思い出してしまう」で、男性は『別れてから1年は頭の中に元カノの存在がよぎる』とまとめられています。
参考 失恋後、4人に1人が1年以上引きずる【ホンネスト】ゼクシィ縁結び失恋を科学的に分析して対処しよう
上記のアンケートを参考にするのであれば「失恋の辛さは平均で1年ガマンすれば楽になる」ということになるのですが、さすがに1年もの長い間、失恋の思いを引きずるのは辛すぎます。
そこで『失恋』というものを科学的に分析したデータを基に、今のツーバーさんの辛いお気持ちを少しでも軽くすることはできないかという方向性で掘り下げてみました。
科学的な根拠といった『アカデミックな数値や研究結果』を基にした考察は、冷静に物事を判断するための方法としては非常に効果的で、失恋に限らず、多くの分野でも用いられる考察法の1つです。
そんな中、1つの面白い文献を見つけることができたのでご紹介しようと思います。
アメリカで人間関係や家族関係の研究を行なっている心理学者ロジャー・ギル氏によると「失恋の辛さは3つのメカニズムによって引き起こされている」といいます。
① 拒絶される恐怖への対処法
1つ目は『拒絶される恐怖』。
これは失恋によって「自分は社会から拒絶された」と感じることで副交感神経が過敏に反応し、心拍数を上昇させるなどのストレス作用を引き起こすというものです。
また一度でも『予期せぬ拒絶』を体験すると、その後の症状はより顕著になり「拒絶されるかもしれない」という事前の状態であっても同じ反応を示すようになるのだといいます。
これは大昔の人類が「集団からの孤立は死を意味する」という状況であったことから、いつしか人間のDNAに刻み込まれたものではないかと考えられているそうです。
この反応は人間の体にもともと備わっている自動的なものであるため、対処することはなかなか難しいそうですが、ロジャー氏は「ショックに深く浸りきってしまう前に、忙しく活動する何かを見つけることが大切」と説いています。
つまり失恋について考える時間をできるだけ減らし『他の何か夢中になれること』を見つけてそれに集中して時が過ぎるのを待つ、という方法が効果的であるようです。
② 恋愛中毒を克服する
2つ目は『恋愛中毒』によるもの。
恋人同士は毎日お互いのことを思いやるうちに、まるで共存するひとつの存在のようになっていくのだそうです。
そんな関係性が急に目の前から消えてしまうと、人はとてつもない喪失感に苛まれます。
これは薬物中毒患者が薬物を取り上げられたときの心理状態に酷似しているといいます。
つまり『恋愛には中毒性がある』ということですね。
この反応への対処法はとても簡単で『恋人同士であったとき、彼女がやってくれていたことを自分でやる』。
たったこれだけのことで、恋愛中毒を克服することができるといいます。
一時的には辛い思いに耐えることになるかもしれませんが、自立することで失恋の苦しみから解放され、自力で立ち直ることも十分に可能なようです。
③ 失敗を認めたくないという心理
3つ目は『失敗を認めたくないという心理』です。
これは単純に「失恋によって自分の恋が失敗したことを認めたくない」というものです。
ロジャー氏によれば、人は恋愛に限らず自分の失敗を認めたがらない生き物であるといいます。
失敗を認めることは「自分に能力がないこと」を認めることと同義だからですね。
この反応を乗り越える方法は少し特殊で『自分に揺るぎない自信を身につけること』だといいます。
もちろん自信は1日やそこらで簡単に身につくものではありませんが、ロジャー氏は「自己改善のチャンス」と捉えることで新しいステップになるとも説いています。
また補足として『過去の恋人たちとは全く違うタイプの女性と付き合ってみること』や『自分の問題が理由で理想の相手を妥協しないこと』も重要だといいます。
つまり今回の恋愛の失敗を認める努力をしながら自分を磨き、さらに新しい考え方を持って次の恋に望むことが効果的である、というわけですね。
最後にロジャー氏は、上記3つの失恋のメカニズムに対し「過去は一生ついてまわる。別れてすぐに前向きになることは非常に難しいが、それでも人は失敗を乗り越えるたびに強くなる」というアドバイスとともに文献を締めています。
以上が今回、私のリサーチした調査報告となります。
本記事がツーバーさんの失恋の辛さを少しでも和らげることができていれば幸いです。
- 男性が元カノを引きずる期間はおそよ1年
- 拒絶される恐怖への対処法 ・失恋について考える時間をできるだけ減らし『他の何か夢中になれること』を見つけてそれに集中して時が過ぎるのを待つ
- 恋愛中毒を克服する ・恋人同士であったとき、彼女がやってくれていたことを自分でやる
- 失敗を認めたくないという心理 ・自分に揺るぎない自信を身につけること