ミクルさん(10代・女性)
小さいころから仲の良いご友人に彼氏さんができたことで動揺するミクルさんのお気持ち、お察しいたします。
世の中では『親友』に明確な定義はありませんが、少なくとも今のミクルさんとAさんは親友同士であると思いますし、今はちょっとしたすれ違いが起こっただけの状態なのだと思います。
そこで今回は、今のミクルさんの気持ちを整理するためやAさんとの親友関係を続けていくためのアドバイスをまとめてみました。
本記事が少しでもミクルさんとAさんのお役に立てると幸いです。
目次
言葉で伝えることの大切さ
ご相談の中でミクルさんは「本当の親友の定義は言葉がいらない相手」とおっしゃっていますが、これは半分正解で半分間違いであると思います。
もちろん言葉はなくとも相手に気持ちが伝わる関係性が理想ではありますが、どんなに仲が良い間柄であっても100%相手の思っていることを理解することはできません。
自分が思っていることや考えていることは相手に『言葉』として伝えて初めて理解してもらえると思っていた方が、今回のようなすれ違いは避けられると思います。
ですので今のミクルさんが「なぜAさんの彼氏さんのことが嫌だと思うのか」をまずご自身でじっくりとお考えになり、それをきちんと『言葉』でAさんに伝えてみてください。
これまでミクルさんとAさんは言葉にしなくともお互いの思いが伝わっていたかもしれません。
それでも今回のようなことが起こってしまった原因は『お互いの言葉が少しずつ足りなかったせい』だと思います。
こじれてしまった大切なご親友との関係を修復するためにも、まずはミクルさんからAさんに今の自分の正直な気持ちや考えを『言葉』で伝えてみましょう。
そこからきっと新しい関係修復の糸口が見つかるはずです。
親友であれば相手を思う気持ちを大切に
先ほど「まずはミクルさんからAさんに今の自分の正直な気持ちや考えを言葉で伝えてみてください」というアドバイスをさせていただきました。
これを読んだミクルさんは、もしかすると「なんで私から話さなきゃいけないの?」と思われているかもしれません。
アメリカの心理学者であるアダム・グラント氏によると、人間には『ギバー』と『テイカー』という2通りのタイプの人間がいるといいます(もう1つマッチャーというタイプの人もいるそうですが今回は割愛します)
ギバーとは「人に惜しみなく与える人」のことで、テイカーとは「真っ先に自分の利益を優先させる人」のことです。
つまり「あげる人」と「もらう人」ということですね。
誰かと親友関係であり続けるためには『お互いがギバーでいられる間柄』であることが重要です。
親兄弟に対するときと同じように、何の見返りも求めない無償の施しができる相手こそが親友と呼ぶに相応しい人です。
ですのでAさんが謝ってくれるのを待つのではなく、まずはミクルさんからAさんに少しだけ歩み寄ってみてください。
これが今のミクルさんにできる最良の『ギブ』です。
世の中には親友がいない人もいる
親友がいるミクルさんは、それだけで凄く恵まれていると思います。
世の中には親友と呼べる相手がいない人も大勢います。
また世の中は高校、大学、社会人と大人になるにつれて親友と呼べる人を見つけることがどんどん難しくなっていきます。
その点、幼稚園から今までずっと一緒だったAさんという存在はミクルさんにとってかけがえのないもので、決して彼氏ができたくらいで失って良い人ではありません。
今後の人生で何十年と付き合っていくことになるかもしれないAさんとの関係を今、修復することはとても重要で大切なことです。
まずは少しだけ勇気を振り絞ってAさんに歩み寄ってみることをお勧めします。
以上が今回、私からのアドバイスとなります。
本記事がきっかけでミクルさんとAさんのすれ違いが解消されることを願っています。
- 言葉で伝えることの大切さ ・どんなに仲が良い間柄であっても100%相手の思っていることを理解することはできない
- 親友であれば相手を思う気持ちを大切に ・親友同士は『お互いがギバーでいられる間柄』であることが重要
- 世の中には親友がいない人もいる ・親友と呼べる人を見つけることはどんどん難しくなっていく ・まずは少しだけ勇気を振り絞ってAさんに歩み寄ってみる